1.背を伸ばす手術について

1-1.実際にある「背を伸ばす手術」

身長が低いことで悩んでいる方は少なくありません。「もしも背を伸ばす手術があったなら・・・」と思い詰めてしまうことも多々あるでしょう。現在、世の中には二種類の背を伸ばす手術が存在しています。ですが、これらはいずれも成長ホルモンの分泌異常等による低身長で日常生活に支障を来たす場合の治療法として用いられるものであり、リスクも大きいということから一般的な手術ではないということをご理解いただきたいと思います。

 

1-2.「イリザロフ法」と「ISKD法」という骨延長術

背を伸ばすための手術として、「イリザロフ法」と「ISKD法」とがあります。どちらも人工的に骨を伸ばしていく「骨延長術」という手術です。具体的にどのような内容なのかを調べてみましたので参考にしてみてください。
まず「イリザロフ法」についてですが、これはロシアのガブリエル・イリザロフという医師が発見した方法です。人工的に骨を切断し、外側に「創外固定器」という装具を装着します。1日に1mmのペースで外側から骨の隙間を広げていくことで、骨の「自然治癒力」によって隙間が修復されていきます。術後は退院してからも数ヶ月間の通院を要しますし、激しい痛みと感染症のリスクが大きいというデメリットがあります。
次に「ISKD法」についてですが、イリザロフ法と同じく骨を切り、骨の自然治癒力を利用して骨の隙間を埋めていく方法となります。こちらは、外部の操作によって伸びる器具を内側に埋め込み、外側からコントローラーを用いて骨を伸ばしていきます。イリザロフ法と比べるとISKD法は傷みも少なく、器具の安定性も高いのが特徴で、全体的にリスクの少ない手術です。ですが、現時点ではアメリカ以外で実施されている国はなく、また、骨を伸ばせる長さも限られているようです。
このように、手術することで伴うリスクやデメリットの部分を見ても、一般的な手術ではないと言えるでしょう。

 

1-3.まとめ・・・

身長が低いことをコンプレックスとして抱えてしまっている方にとって、こうした手術は魅力的に見えるかもしれません。ですが、このような手術よりもまずは身近なところから努力してみましょう。身長を伸ばすために気をつけるべきなのは、「食事」、「睡眠」、「運動」です。毎日の食事内容を見直し、睡眠時間をきちんと確保するようにこころがけましょう。運動も、出来るだけ体全体を使ったスポーツに取り組むことをおススメします。これらは毎日継続することが大切ですから、意識的に習慣付けることが大切です。
また、ストレスを溜めてしまうことも実は身長の伸びに悪影響を及ぼしてしまいます。「どうして自分は身長が伸びないんだろう」、「どうしたら背が高くなるんだろう」・・・と、身長のことばかり考えてはいけませんし、親御さんもお子様に過度なプレッシャーを与えないように心がけましょう。外見を気にしたり、他人と比較することのない精神状態を保つことも大切なのです。